歯が削れて象牙質が見えている!?
整った歯並びに、キラリと輝く白い歯。美しい歯は美男美女の条件とも言えます。とくに欧米では、ビジネスシーンでも歯の美しさは重視されています。
テレビや雑誌を見れば一目瞭然。優秀な政治家や会社経営者であるほど美しい歯を保っています。
日本でも「芸能人は歯が命」というキャッチコピーのCMが1990年代にブームになりましたが、もはや現代は「一般人でも歯が命」の時代。
最近、歯科や歯磨き粉の広告で「ホワイトニング」という言葉をよく聞くようになったように、見た目もクリーンな美しい歯に価値を感じる人が増えてきています。
歯の変色の理由はいくつかありますが、虫歯になったことで「歯が茶色っぽくなった」「黒っぽく見えるけど大丈夫?」といった相談をされることがあります。
確かに虫歯が原因で歯が変色することはあります。理由は以下の2つが考えられます。
1つ目は「歯」そのものが関係しているケースです。虫歯菌の活動で歯が溶けると、歯の表面を覆っている白い「エナメル質」が削られていきます。
すると、エナメル質に包まれている内側の「象牙質」が現れます。象牙質はその名の通り象牙のような茶色っぽい色。虫歯で歯が茶色っぽくなったとしたら、この象牙質が見えている可能性があります。
歯ぐきからの出血の可能性も!
もうひとつの原因は「歯ぐき」です。茶色というよりも黒っぽい色に見えるなら、おそらく歯ぐきからの出血が原因です。
一般的に虫歯を持っている人は、口の中に汚れが溜まっている状態であることが多い。そのため、歯ぐきが腫れて出血しやすかったり、歯ぐきから出血した血液が口の中に残ったりしていることが考えられます。
口内に残った血液が、歯を黒っぽく見せている場合もあるんです。そう、色を見れば歯や歯ぐきの健康状態がまるわかりなのです。
鏡を見て、色が気になったら、虫歯などお口のトラブルの前触れかもしれません。早めに歯科医にかかるのがおすすめです。