日々、診療する中で、毎日見かけるのが、歯のすり減った方です。
そして、ほとんどの方が、ご自身の歯がすり減っていることに気が付いていない様子。
以下の症状があれば、歯を無意識に食いしばっている可能性が高いです。
1,歯のかみ合う部分が黄色味がかっている
2,朝起きた時に、顎がだるく感じる
3,歯と歯ぐきの境目を歯磨きした時にしみるようになった。
4,上あごの骨の中央が盛り上がってきた。
5,下あごの歯ぐき周囲の骨が盛り上がってきた。
これらは、全て食いしばりを頻繁に行っている方によく見られる症状です。
以上の症状を自覚したら、すぐに歯科医に相談しましょう。
因みに、上下の歯が一日に接触する時間は、一日に3食を食べたとしても、実は10分程度です。
人間の上下の歯は、食事で接触するとき以外は、微妙に触れない状態で安定しています。
ところが、食いしばりの癖のある方は、一日に数時間も上下の歯が接触していることになります。
これは、正常な場合の何倍もの時間、上下の歯が接触している訳で、
急速に歯を痛めてしまい、劣化させることになります。
しかも、その食いしばりは、昼夜を問わず無意識に行っていることが多いので、
歯科医の診断と、ナイトガードなどを用いた、適切な予防処置が必要です。
食いしばりの早期発見のためにも、定期的な歯科検診をお勧め致します。