日常生活で虫歯を防ぐコツ
きちんと歯医者に行っていても自宅でのケアは必要です。今回は、虫歯にならないために簡単にできる予防策について紹介します。
1 食後30分あけて歯磨きをする
「食べたらすぐに歯を磨く」とひと昔前までは言われていましたが、今は食後30分してから磨くのが一般的です。それにはだ液のはたらきが関係してきます。
だ液には、食後に酸性になった口の中をアルカリ性に戻すはたらきがあります。
口に食べ物が入ってくると、餌をもらった虫歯菌が酸を出し、歯が少しずつ溶けていきます。酸性の状態から口の中がアルカリ性に戻るのは30分ほどと言われています。ご飯を食べてすぐに歯を磨いてしまうと、口の中はまだ酸性なので、歯が痛んでしまうことがあるのです。
2 清掃具を充実させる
歯と歯の間の歯垢を取り除けるデンタルフロスという糸状の清掃具を使うと、歯ブラシでは磨きにくいすき間にしっかり届きます。
デンタルフロスは歯の汚れやプラーク(歯垢)を取り、だ液が歯の隙間を通って汚れを洗い流す手助けをしてくれます。アメリカには「デンタルフロスを選ぶか、死か」という言葉まであるほど重要な道具です。
電動歯ブラシの一種である音波歯ブラシも併用も効果的です。1分間に3万回の振動でプラークを除去します。また、振動に音波が加わることでだ液の水流を生み、歯と歯のすき間もさらに清掃しやすくなります。
3 だ液の分泌を促す食べ物
食べ物を飲み込む手助けをし、歯についた汚れを洗い流してくれるのはだ液のおかげです。
だ液の量には個人差があり、年齢と共に分泌量が減少します。よく噛むことでだ液の分泌は活発になります。
するめやガムのような水分が少なく硬いものは、自然と噛む回数が多くなるのでおすすめです。口の動かし方にも意識しましょう。ポイントは「口を大きく動かす」です。
予防策を実践しよう
自宅で簡単にできる虫歯の予防策は
- 食後30分は歯磨きをひかえる
- 清掃具を有効活用する
- だ液の分泌を促す食べ物を摂る
の3つです。
だ液のはたらきや歯の構造、虫歯ができるメカニズムなどを正しく理解し、予防をしっかりして、歯を健康に保ちましょう。