歯周病が「沈黙の病気」と呼ばれる理由
歯周病は初期の段階では自覚症状がほとんどないので、かなり進行するまでは痛みを感じません。そのため「沈黙の病気」と呼ばれています。
歯のぐらつきや歯ぐきからの出血などの症状が現れたときには、かなり病気が進行して手遅れというケースも少なくありません。
1日も早く気づくためには、自分の症状をチェックすることが大切です。
歯周病の症状をチェックしよう
歯周病の進行度別におこる症状をまとめてみました。自分に当てはまるものはないかチェックしてみましょう。
段階1.歯肉炎
歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)の浅い部分、に歯垢(プラーク)・歯石がたまり、ここを住みかとする歯周病菌が炎症を起こします。痛みはありませんが、歯ぐきが赤く腫れて歯磨きや硬いものを食べたときに出血することがあります。朝起きたら口の中にねばつきを感じるときは注意が必要です。
段階2.歯周病 軽度
歯周ポケットが深くなり、歯ぐきの腫れがひどくなって、初期よりも赤みが増してきます。食べ物のカスがつまりやすくなります。また、虫歯でもないのに歯がしみてきてり、口臭が気になりはじめるのもこの頃です。歯を支えるあごの骨(歯槽骨)が徐々に吸収されて、相対的に歯が長く見えてきます。
段階3.歯周病 重度
さらに症状が進行して、あごの骨が高度に吸収した状態です。そのため歯が激しくぐらつくようになります。歯肉を押すと血や膿が出ます。このまま放置していると、歯が抜け落ちてしまう危険性があります。
歯周病は初期の段階で食い止めることがなによりも重要です。痛みがなくても、「出血」や「口臭」や「歯がしみる」、「朝起きたときの口のねばつき」の症状があったら、歯周病かもしれません。
気づいたときには手遅れという状態にならないために、わずかなサインも見逃さないようにしましょう。