顎関節症とは?
耳の穴の近くの顎関節周辺に異常がある「顎関節症」。その原因の多くは生活習慣だといわれています。症状が重くなると「口が開かなくなる」「口を動かすと激痛がする」など、生活にかなりの支障をきたすケースがあります。
顎関節症になったらどのように治療するのか。治療法は大きく4つに分けることができます。
顎関節症の4つの治療法
1.スプリントで、顎関節への負担を軽くする
スプリントとは顎関節治療に使われるマウスピースのことです。寝ている間に起こる歯ぎしりからあごへのダメージを抑えます。
2.かみ合わせを治す
かみ合わせが悪いと一部の歯に負担がかかり、顎関節症の原因になると考えられます。かみ合わせの治療をしてきれいな歯並びにすることで負担を軽減し、左右の歯をバランスよく使えるように改善します。
3.薬を飲む
「鎮痛剤で痛みを和らげる」「炎症を抑える薬を飲む」など、服薬も有効な手段です。凝り固まったあごの筋肉をリラックスさせる筋弛緩剤や、眠りを深くする薬を飲んで歯ぎしりを起こりにくくすることもダメージ軽減につながります。
4.手術を受ける
ごく稀に、顎関節にある関節円盤というクッションの役目をもつ軟骨が変形してしまうことがあります。症状が重すぎる場合は手術が必要です。切開して関節円盤を取り除く方法や、内視鏡を使う方法があり、場合によっては全身麻酔が必要です。
原因を見つけて改善策を
かみ合わせの悪さや歯ぎしり、口呼吸や関節円盤の変形など、治療方法は症状を引き起こす原因によって異なります。
多くの場合、顎関節症は生活習慣に起因します。(詳しくは【顎関節症の原因は〇〇だった!】)どちらか一方の歯で噛む、無意識な日常の噛みしめ、ほおづえをつく、うつぶせで寝るなど、あごに負担をかける癖に気づいて毎日の生活を改善すれば、顎関節症の発症は防ぐことができます。