よく噛むことの5つのメリット
最近はやわらかい食べ物が増えたので、よく噛んで食べる習慣が失われつつあります。これは憂慮すべきことです。よく噛むことにはさまざまなメリットがあるからです。
1.虫歯や歯周病の予防
よく噛むと、唾液の量が多くなります。唾液には細菌を殺す効果があるので、虫歯や歯周病の予防に効果的です。また、食べかすや歯の間に付着したプラークを洗い流す働きもあるので、口の中を清潔に保つことができます。
2.歯並びが良くなる
よく噛むことであごの筋肉が鍛えられると、歯が並ぶ土台の骨も成長して広がるため、自然と歯並びが良くなります。ところが、子どもの頃にやわらかいものばかりを食べていると、あごが正常に発達しません。その結果、小さなあごに歯が並ぶスペースが少なくなり、歯並びに影響します。
3.ダイエット効果
よく噛んで食べることは、ゆっくり食事をとることにつながるので、血糖値の上昇が緩やかになります。満腹中枢が刺激されて少量でもお腹いっぱいになるため、ダイエット効果が期待できます。
4.脳の働きが活発になる
よく噛むことで脳神経が刺激されて血流も良くなるため、脳の働きが活発になります。ボケ防止にも効果的です。
5.ガン予防
よく噛むことによって分泌される唾液には「ペルオキシターゼ」という酵素が含まれています。このペルオキシターゼには、発ガン物質の活性化を抑える働きがあります。
よく噛むための工夫
1.一口食べるごとに箸を置く
食事中、一口ごとに箸を置いて30回以上噛んでください。箸を置くことで、噛むことに意識を集中させることができます。
2.歯ごたえのあるものを食べる
やわらかいものばかりを食べていると、自然と噛む回数が減ってしまいます。よく噛む習慣を身につけるために、歯ごたえのある食べ物を食べましょう。ご飯なら白米より玄米、パンなら食パンやロールパンよりフランスパンがおすすめです。
3.ガムを噛む
ゆっくり食事をとる時間がない場合は、食後にガムを噛むことで代用してもいいでしょう。レモン味や梅味など酸味の強いタイプを選ぶと唾液の分泌を促してくれます。