誰もが知っておくべき歯磨きのポイント
歯並びや歯ぐきの柔らかさは人によってさまざまです。磨き方のコツは人によって異なるため、「これが正しい」という磨き方は一概に決めることができません。
ただし、どんな人にも共通してあてはまるブラッシングのポイントがあります。それは、歯と歯ぐきの境目を意識して磨くことです。
凹凸がある歯と歯ぐきの間は食べかすが詰まりやすく、とくに汚れが溜まる部分です。歯ブラシを横にしてあてて、小刻みに動かしてください。
歯と歯ぐき、硬さが異なる2つの部分に歯ブラシがあたるので、力加減には注意が必要です。歯ブラシの毛先が曲がらない程度が目安です。
歯ブラシが硬すぎたりやわらかすぎたりするとうまく磨けないことがあります。自分に合った歯ブラシ選びからはじめましょう。(詳しくは【歯の寿命は歯ブラシで決まる!】)
ブラッシングの基本は「横」
「歯に付着した汚れが取れやすいように」と、昔は幼稚園や小学校で歯ブラシを縦にして磨くよう指導していたことがありました。
これが間違いというわけではありませんが、歯磨きは歯ブラシを横に動かすのが基本です。ブラッシングのポイントとなる歯と歯ぐきの間はとくに、横の動きで汚れを除去するのがいちばんです。
円を描く、上下に動かすなど異なる動きをするよりも、左右に動かすだけのほうが汚れを落としやすいと言われています。鉛筆を持つ時のように歯ブラシを持つと力の加減をしやすいですよ。
磨き方のクセを知ろう
「きちんと磨けている」と思っていても、クリニックで検査してみると30~40%くらいしか汚れが取れていない方も多く見られます。歯間ブラシやデンタルフロスを併用しても、力の入れ方や磨き方のクセでどうしても汚れが残ってしまうからです。
磨き方のクセがわかれば、その部分を最初に磨いた時よりも、より時間をかけたりすることで改善することができます。
当院では、来院者それぞれに合った歯の磨き方を歯科衛生士が指導しています。歯ブラシの選び方や磨き方など、わからないことは気軽にご相談ください。