親知らずは放置しても大丈夫ですか?
上の奥歯の奥に歯が顔をのぞかしています。たぶん親知らずだと思うのですが。痛みはありませんし、とくに不具合も感じていません。歯磨きのときは奥まで歯ブラシを当てようとすると、「おえっ!」っとなりそうでそれが面倒です。
これって親知らずだと思うのですが、そのままでも大丈夫ですか?
正しい向きで生えていて、上下で噛み合があっているのなら、抜く必要はありません。
一番奥なので、歯磨きがやりにくいので汚れが溜まりやすいので、その点を意識して丁寧に歯磨きをなさってください。
親知らずは前歯から8番目にある歯の事です。左右、上下で4個の親知らずがありますが、無い人や、4本揃ってない人などまちまちです。これは顎の骨の発達など退化してしまったことも関係しています。硬いものを食べないで顎が退化すると親知らずの生えてくる顎のスペースがなくなり、その結果生えなかったり、または歪んだ方向に生えたりします。
親知らずを抜かないで済む場合。
1−親知らずがまっすぐキレイに生えている
親知らずがまっすぐキレイに生えていて、本来の歯として機能している人。奥なので歯磨きは特に丁寧に行いましょう。また定期的に歯科医院できちんとメンテナンスを行ってくれれば問題ないです。
2−親知らずに歯茎が被ってない場合。
顎の発達が十分でないなどすると親知らずがキレイに並ばず、歯茎がかぶっている場合がありますが、隣の健康な奥歯と同じように歯茎の上に奥歯が並んでいれば問題ないです。
3−親知らずの噛み合わせが正常な場合
しっかりと噛めているので本来の歯の働きをしています。大事にしてあげてください。
1、2、3の条件が揃っていることは親知らずに限らず健康な歯の条件です。
親知らず以外の歯の治療で、
親知らずを抜いたほうが良いか判断する場合もあります。
親知らずの手前の奥歯が以下のようなケースです。
- 手前の奥歯の神経を抜いてしまっているケース。神経を抜くと歯は極端に弱くなります。寿命が縮むのです。そのために親知らずを利用して神経を抜いた奥歯を支えに使うなどの判断が必要なケースがあります。
- 親知らずの手前の奥歯が虫歯の進行が激しいケース。ナカイデンタルオフィスでは最後の最後まで歯を抜かない事を一番に心がけており、そのために親知らずを利用するケースもあります。