毎日の習慣で口内環境を改善
初期虫歯の段階なら「再石灰化」のはたらきで歯が健康な状態に戻すことができます。(詳しくは【歯は素に戻る? 再石灰化について】No.6)
スキンケアやヘアケアと同様に、歯にとっても日頃のケアが大切です。健康な歯をキープするために、日常生活で簡単に実践できることをまとめました。
1 間食をしない
食後約30分は、虫歯菌が活動して歯の表面にあるエナメル質が溶けやすくなる「脱灰」の状態になっています。食後にお菓子などをダラダラ食べ続けていると、「脱灰」状態が続き、歯の状態を元に戻そうとする「再石灰化」のはたらきが追いつかなくなってしまいます。間食は控えるのがベストですね。
2 フッ素でオーラルケア
フッ素は歯の再石灰化を助けるはたらきがあり、エナメル質を強くする効果もあります。市販のフッ素入り歯みがき粉やマウスウォッシュなどのオーラルケア商品は、虫歯に強い口内環境づくりに役に立ちます。
3 食後はガムでだ液分泌
だ液には、エナメル質の主成分であるカルシウムやリン酸などが含まれ、脱灰してしまったエナメル質を再生するはたらきがあります。口が乾きやすい方は、ガムを食べて唾液の分泌を促すのがおすすめです。特に、キシリトール入りガムは虫歯菌の活動を抑えるはたらきがあるといわれています。
病院で定期的にケアを
セルフケアに加えて、歯科医院で定期的に診断してもらうのもおすすめです。歯のクリーニングでは、自分では落としきれなかった汚れをきれいに取り去り、高濃度のフッ素を塗って歯を強くします。プロのサポートを取り入れれば、より良い状態をキープすることができます。
まずは歯に痛みがなくても、今の状態を知るという意味で歯科医院を訪ねてくださいね。