日常生活で気をつけるべき4つのポイント
だ液を増やすには「だ液腺」を刺激する必要があります。食事中に意識的に「噛む」回数を増やし、「だ液腺マッサージ」を実践するほか、姿勢や呼吸といった生活習慣を変えることも有効です。具体的にどんな点に気を付ければいいのか、以下にまとめました。
- 姿勢を正す
だ液は血液からつくられるので、血液の循環が良くなればだ液の出方が変わります。血流を滞らせない正しい姿勢をキープできれば、だ液の分泌量を増やすことができます。まずは腹筋を意識して、背筋をピンと伸ばしましょう。
座っている時も同様です。猫背や前かがみになったままだと呼吸が浅くなり、酸素の循環が悪くなります。椅子やソファにゆったりと身をあずけるのではなく、浅めに座り、胸を開いて良い姿勢を保ちましょう。
- 鼻呼吸をする
通常は鼻で呼吸している私たちですが、口呼吸が習慣化している方は要注意です。口呼吸をしていると、常に口が開いているのでだ液が蒸発して、口内が乾燥してしまいます。
口が乾燥するとネバネバとしただ液が分泌されます。すると、またさらに粘性の高いだ液が出てきて悪循環に陥ります。
呼吸をする時、空気を吸う時はネバネバだ液、吐くときはサラサラのだ液が分泌されます。深呼吸の時に息をゆっくりと吐くことは、だ液の分泌にも深く関係しているのです。
- ストレスを解消する
また、緊張や過度の集中でストレスがかかる状態が続くと、粘性の高いネバネバしただ液が分泌されます。だ液の分泌量そのものが減り、口の中が乾いてしまいます。デスクワークが長時間続く時は深呼吸をする、アロマディフューザーを使うなど、リラックスできる習慣や環境づくりを心がけると良いでしょう。
- 入浴
温かい湯に浸かってリラックスすると副交感神経が優位になり、サラサラとしただ液が出やすくなります。適温は38~39℃。熱すぎると体に負担をかけてしまいます。