不調を改善するにはサラサラだ液を増やす!
だ液には食べ物と混ざり合いうま味を引き出す作用のほか、口の中をきれいにする洗浄作用や抗菌作用があります。口の中が乾くとウイルスが繁殖しやすくなり、体の不調や病気を引き起こす可能性が出てきます。今、もし下記のような不調・病気があるなら、だ液を増やすことで改善されるかもしれません。
- 口臭
口臭の原因の80%は口の中に由来していると言われています。口臭の原因の一つ、“悪臭を放つ細菌”は酸素が多い環境に弱く、酸素が少ないところでは活発に活動します。サラサラだ液には酸素がたくさん含まれているので、だ液を増やせば口臭予防につながります。
- 歯周病
だ液が少ないと口の中に食べかすが残りやすくなり、歯垢や歯石がつきます。歯垢・歯石があると歯周病菌が繁殖しやすくなり、歯周病にかかってしまうのです。歯周病は糖尿病にも影響することがわかっています。
- 糖尿病
歯周病菌が血管に入ると血糖値を下げる働きを妨げるため、糖尿病にかかりやすくなります。糖尿病を発症すると尿の量が増え、脱水症状が起こり、口の中がさらに渇くことに……。歯周病と糖尿病は、互いに病状をさらに悪化させるのです。
- 動脈硬化
愛知学院大学の松原達昭教授の研究によると、歯周病の炎症から発生する物質が、血管の細胞につき、血管の壁にこぶをつくったり血管を狭くしたりすることがわかりました。だ液を増やして歯周病を防ぐことで、動脈硬化にも効果があると考えられます。
だ液が増えることの効能
そのほか、だ液の殺菌作用で風邪や肺炎、インフルエンザの予防につながることがわかってきました。よく噛んで食べることでだ液を分泌し、胃酸の働きを活性化させて食中毒を防ぐ効果もあります。サラサラだ液を増やして、口から健康的な体に整えましょう。