「あいうべ体操」とは?
口呼吸を改善するためにおすすめしているのが「あいうべ体操」です。
「あいうべ体操」とは、舌の位置を正して口呼吸から鼻呼吸に変える顔の体操のことです。一度やり方を覚えたら、保育園児でもすぐに実践できるほどシンプルでわかりやすい。特別な道具や場所が不要で手軽なことも、おすすめしている理由のひとつです。
【「あいうべ体操」のやり方】
1.口を開いて「あ」
下あごをよく引いて、口全体を大きく開きます。
2. 口を横に開いて「い」
左右の口角の高さをそろえるのがポイントです。首に筋が入るくらいしっかりと開くのがベスト!
3. 唇を丸くして突き出す「う」
内側にすぼめるのではなく、タコのように前に突き出すイメージです。
4. 思いっきり「べー」
あごの先を舐めるようなイメージで、舌をぐっと出して伸ばします。慣れてきたら前、横、上と別の方向にも動かしてみてください。
1~4を1セット(4~5秒)にして、1分間繰り返します。最初は1分間に10回、1日30回が目標です。朝起きた時、昼休み、寝る前、タイミングはいつでも構いません。多くの筋肉を使うので声を出すほうが効果的ですが、声を出さなくてもオッケーです。
動画で確認しながらチャレンジしてみてください。
舌の位置がポイント!
「あいうべ体操」をする時には、大げさに思えるほどしっかりと口を開けることが大切です。
特に意識すべきなのは舌の位置。何回か繰り返したあと舌の位置を確認すると、上あごに付いているとわかるはずです。舌が上あごに付いたままなら、口を開けても口呼吸はできません。これが、正しい舌の位置なんです。
呼吸方法を口呼吸から鼻呼吸へ改善したいなら、舌の位置を意識して「あいうべ体操」を繰り返すのがおすすめです。
この体操はいびきやぜんそく発作の改善にもつながります。また、福岡県のある小学校では、「あいうべ体操」を始めてからインフルエンザの罹患率が大幅に下がったという統計が出ていました。呼吸法を見直せば、生活全般に良い作用が生まれそうですね。