歯ぎしりとは
歯ぎしりというと寝ている間にギリギリと歯をこすり合わせている様子を思い浮かべる方が多いと思います。しかし実は、寝ている間だけではなく、日中活動している時も、私たちは無意識のうちに歯ぎしりをしてしまっているのです。
歯ぎしりの種類
私たちが「歯ぎしり」と呼んでいるものは、専門的には「ブラキシズム」と言います。ブラキシズムは大きく3つに分かれます。
- グライディング
寝ている間にギリギリと音を立ててこすり合わせるものです。音が鳴るため、周りに気づいてもらえるケースが多いのですが、歯ぎしりをしている本人が気づくことはほとんどありません。
- クレンチング
起きている状態でグッと歯を食いしばるものです。仕事やスポーツなど、何かに集中しているときに起こりやすく、音も出ないため気づきにくい傾向があります。
- タッピング
小刻みに歯をカチカチと軽く鳴らす無自覚な癖もブラキシズムの一種です。歯への影響は少なく、発生率も低いといわれています。
歯ぎしりの悪影響
口を閉じているときでも、歯と歯はくっついていません。上下の歯は接触しないで、ごくわずかなすき間を保った位置で常に安定しているのです。
1日3食ごはんを食べるとしても、1日で上下の歯が接触する時間は10分未満です。歯ぎしりすると、歯そのものだけでなく、歯の周囲にも1日に数時間も過度な負担をかけることになり、歯のひびや頭痛、肩こりなど全身に悪影響を及ぼします。
ストレスや癖も要因に?
歯ぎしりにはストレスが関係していると考えられていて、それ以外にも、喫煙やアルコールの摂取も原因の一つと言われています。また、視線を下げた体勢でパソコンやスマートフォンなどの操作をすると歯がくっつきやすい状態になるため、歯ぎしりの原因になりえます。
まずはストレスの少ない生活を心がけましょう。自分なりのストレス発散法を見つけるといいかもしれません。
歯ぎしりの原因や体に与える悪影響、そして歯ぎしり対策については別のコラムでそれぞれ詳しくお話ししますね。