従来のホワイトニングのデメリット
一般的に「歯のホワイトニング」というと、アメリカで開発された「バイタルブリーチ」法のことを指します。薬剤を使って歯の表面に化学反応を起こして漂白(ブリーチ)する方法です。
歯のエナメル質を酸で溶かして表面に凸凹を作り、光の乱反射を起こすことで白く見せる仕組みで、歯の表面をすりガラス状にして内部の変色を見せないようにするわけです。
しかしながら、この方法では歯の表面に凸凹ができて汚れがつきやすくなり、白さが長続きしません。また、エナメル質がむき出しになるわけですから、虫歯になる可能性が高くなります。また、刺激が強いので、未成年の方にはおすすめできません。
「FAPホワイトニング」とは
従来のホワイトニングでは、メラニン色素の多い日本人には十分な効果が得られにくく、白さが長続きしにくい傾向があります。かといって、何度も繰り返していると歯へのダメージが心配です。
そこで登場したのが「FAPホワイトニング」です。日本人の研究者が日本人のために開発したホワイトニングです。
FAPホワイトニングは、一般的なホワイトニングと全く概念が異なります。歯の表面にある凹凸にFAP(フッ化アパタイト)という強化カルシウムの層を5層ほど重ねていくという、歯を強化しながら白くするという画期的な方法なのです。
<FAPホワイトニングの特徴>
1.歯の凹凸がなくなるため、汚れがつきにくくなる。
2.歯の白さが長時間継続し、後戻りしにくい。
3.安全な薬剤を使っているので、歯にしみにくく痛みが少ない(個人差があります)。
4.酸に溶けにくい性質をもつ「フッ化アパタイト」をコーティングすることによって、虫歯予防になる。
5.FAPを何度も重ね塗りすることで、日本人特有の歯の黄ばみをカバーし、歯をより白く見せる。
FAPホワイトニングは、いまや日本にとどまらず世界で注目を集めている手法です。どのホワントニングを選べばいいのか迷っている方は、ぜひ検討してみてください。