歯周病の治療方法とは?
歯周病は歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える骨が溶け出して、最終的には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。歯周ポケットが深くなればなるほど抜歯のリスクは高まって、治療にかかる時間も長引いてしまいます。
重症化すると外科的な手術も必要になりますので、大切な歯を失わないためにも、早期発見と早期治療が大切です。
こう聞くと「さぞかし複雑な治療をするにちがいない」と思う方もいるかもしれません。しかし、歯周病の治療方法はいたってシンプルです。
正しいブラッシングで歯垢をきちんと取り除き、歯ブラシでは取れない歯石を歯科医院でしっかり取ってもらう。これに尽きます。
<進行度別の治療法>
- 歯肉炎(歯周ポケット 2〜3mm)
正しいブラッシングで症状を改善することは可能です。
- 軽度の歯周病(歯周ポケット 3〜4mm)
<スケーリング> 歯科医院で専用の器具を使って、歯に付着した歯垢や歯石を取り除く処置をします。
- 中度の歯周病(歯周ポケット 4〜6mm)
<SRP> 歯周ポケットの深い部分に付着した歯石を取り除いていきます。
必要に応じて、無痛下で治療する為に、麻酔を使用する場合があります。
- 重度の歯周病(歯周ポケット 6mm以上)
<フラップ手術> SRPを行っても症状が改善しない場合は、歯ぐきを切り開いて歯石を取り除く外科的治療を行います。
シンプルだからこそ技術が問われる
歯周ポケットに詰まった歯石を取り除くことをスケーリングといいます。具体的には、スケーラー(超音波スケーラーやハンドスケーラー)という器具を使って歯の隙間にこびりついた歯石を取り除いていきます。
目に見えない部分を手探りの状態で探りだすわけですから、知識と技術、経験が問われる治療です。
また治療効果を上げるには、専用の器具をメンテナンスする能力も必要になってきます。不十分だと無駄に治療の回数を重ねて、患者さんの負担を増やすことになりかねません。
歯周病の治療は、シンプルだからこそ高度な技術が求められるもの。豊富な経験と実績を有した歯科医・歯科衛生士のもとで治療を受けることをおすすめします。
当院の歯科衛生士は、日本最高レベルの歯科衛生士 上間京子先生(http://www.k-jokan.com)の研修・指導を毎月受けており、常に技術・知識を向上させています。