正しい磨き方を知っていますか?
日常生活のなかで習慣化している「歯みがき」。自分が今どのように磨いているのか意識している人は少ないのが実情です。
正しく磨けていないと歯の寿命を短くし、虫歯になりやすくするというデメリットが生じます。
今回は、正しい磨き方についてまとめました。
歯みがきの方法
1.時間帯
歯みがきは、寝る前と起きてすぐが大切だといわれています。
だ液には菌の繁殖を抑えるはたらきがあるのですが、寝ている間はだ液の分泌量が極端に少なくなります。就寝前と起床直後に歯を磨くことで、口の中に繁殖した菌を洗い流すことができます。
2.タイミング
だ液が口の中を酸性の状態から中性近くに戻すまでは約30分かかります。食後30分は歯みがきを控えてください。その間に歯を磨いてしまうと、むしろ歯を傷つけてしまう恐れがあるのです。(詳しくは【虫歯ができるメカニズムはこれだ!】参照)
3.ブラシの使い方
歯の表面に毛先を垂直に当て30回ほど小刻みに左右に振動させましょう。歯ブラシが届きにくい歯の裏側は斜め45度でけっこうです。歯と歯のすき間を「磨く」というより「振動」させるイメージです。
奥歯が磨きにくい場合は、歯ブラシを立てたり、斜めにしたりして、掻き出すように意識してください。
「磨き残し」をチェック
正しい方法で意識的に歯みがきをしていても、一人ひとり磨き方には癖があり偏りが出てしまいます。利き腕によって力の入れ方が異なり、右利きの人はたいてい左側、左利きの人は右側を強く磨いています。
磨き残しの場所は、クリニックで歯垢染色剤を付けて検査をしてもらうことで確認することができます。
歯垢染色剤の磨き残しをパーセンテージ化したPCR(プラークコントロールレコード)を知ることも有効です。たとえばPCRが20であれば、歯みがきの点数は80点。PCRが100から数値が少なくなるほど良く磨けているというわけです。
一度クリニックに行き、磨き残しの場所とPCRをチェックしてもらいましょう。