外国人の7割以上が日本人の口臭にガッカリしている
日本人は、世界一清潔できれい好きと言われています。しかし、そんなイメージを根底から覆す調査結果がありました。
在日外国人を対象にした、日本人の口臭についてのアンケートによると、なんと72%もの外国人が「日本人の口臭にガッカリした経験がある」と答えているのです。
一般的に、外国人の体臭は日本人よりも強いと考えられています。そのため口臭も同じだと考えがちですが、実際は日本人の口臭のほうがはるかに強烈というから驚きです。
欧米では、ハグやキスなどのスキンシップを日常的にとる文化です。コミュニケーションの距離が近いため、ブレスケアには非常に気を使います。それに対して日本人は、相手と適度な距離を保ってコミュニケーションをとります。そのため、オーラルケアに無頓着なのです。
こうした文化や習慣の違いが「日本人=口が臭い」という結果に結びついたのでしょう。
その口臭、食後の歯磨きが原因かも?
日本人の口臭が強い最大の原因は、歯周病です。日本の成人の80%以上が、歯周病もしくは歯周病予備軍と言われています。これほど歯周病の罹患率が高い理由として、欧米に比べて予防歯科への意識が低く、歯科医院で定期的なメンテナンスを受ける人の割合が少ないことがあげられます。
そう言うと「食後にきちんと歯磨きをしているから大丈夫」と答える人もいるでしょうが、日本人の食後の歯磨き習慣こそが口臭を引き起こす要因になっていると私は考えています。
食後は消化をするためにだ液の分泌が活発になります。だ液は天然の消臭剤です。
ところが、日本人の多くは食事直後の歯磨きでせっかくのだ液を洗い流してしまう。実にもったいない話です。
口臭に敏感な欧米では、食後に歯を磨く代わりにガムを噛んでだ液をしっかり出しています。予防歯科の先進国を見習って、口臭予防のためにだ液を味方につけましょう。