歯本来の白さを取り戻す「クリーニング」
歯科医院で歯の黄ばみを取り除く方法として、「ホワイトニング」と「クリーニング」があります。どちらも歯を白くする効果があるので混同されがちですが、全く異なる施術です。ここで、二つの違いを確認してみましょう。
予防歯科の代表的なものに、PMTC (Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれるクリーニング法があります。
PMTCでは歯ブラシでは取れない汚れを、衛生士が専用の機械を使って徹底的に取り除いていきます。歯の表面についたヤニやステイン(着色汚れ)を除去することによって、その人の歯本来の白さを取り戻すことができます。
しかし、生まれ持った歯の色よりも白くすることはできません。つまり、生まれつき黄みがかった色の歯を持つ人がクリーニングをしても、真っ白な歯を手に入れるのは難しいのです。
本人がどの程度の白さを求めているかによりますが、理想的な白い歯を手に入れたい方にはホワイトニングがおすすめです。
本来の色よりも白くする「ホワイトニング」
ホワイトニングとは、歯の表面に薬剤を塗布して黄ばみを分解することにより、歯そのものの色を漂白する処置です。本来の歯よりも白くすることができます。ただし、神経のない歯や神経の死んだ歯には効果が期待できません。
ホワイトニングはもともと欧米人の歯を白くするために開発されたものなので、日本人には思うような効果が出なかったり、刺激が強すぎたりするケースがあります。
そのため自分に合った施術を受けることが大切ですが、ホワイトニングにもいろいろな種類がありますから、どの方法を選んだらいいのか迷っている方も多いでしょう。
日本人の歯質に合わせて発明されたホワイトニング法は、別の回でご紹介します。