歯の寿命を延ばすインプラント
あごの骨に埋め込んで人工の歯根の役割を果たすインプラント。入れ歯やブリッジに比べて費用はかかりますが、残っている歯の強度を上げ、寿命を格段に伸ばすことができます。
では、インプラント治療の流れを具体的に見ていきましょう。
インプラント治療の流れ
1.レントゲン撮影
あごの骨をCTレントゲンで撮影して、個人差のある骨の形や神経の位置を調査します。最新の3Dレントゲンではインプラント部分周辺の骨密度を測定することもできます。これらのデータをもとにカウンセリングをして、治療計画を立てます。
2.インプラントを埋め込む
手術中の細菌感染を避けるために口の中を消毒したあと、あごの骨に穴をあけてインプラントを埋め込みます。手術時間は約10~60分。麻酔を効かせてから施術するので、術中の痛みはありません。
3.骨と結合するまで待つ
切開した歯茎がもとの状態に戻り、インプラントが骨と結合するまで約3カ月~6カ月かかります。被せ物のない状態がどうしても気になる場合は、義歯を入れて見た目をカバーします。
4.人工歯を装着する
インプラントと骨が完全に結合したら、インプラントに人工歯を被せます。これで治療は終了です。
治療後にはメンテナンスが必要
治療ではあごの骨に穴をあける必要があるため、骨密度が重要なポイントです。骨粗しょう症で骨密度が低い場合や糖尿病の方、インプラント治療が難しいケースがあります。
また、成長過程でインプラントとあごの骨を固定してしまうと、歯やかみ合わせが変わってしまいます。体が成長する20歳くらいまでは、インプラント治療は控えましょう。
治療後は定期的に通院してメンテナンスする必要があるため、メンテナンス期間も視野に入れて治療を検討しましょう。